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【HINT】無垢フローリング材との上手なお付き合い


こんにちは。設計担当の熊川です


みなさんは、居室のフローリング材は、大きく2つに分けられることをご存知でしょうか。


多くは、無垢フローリング材と、複合フローリング材とに分けられます。


用途や木の種類、内装のイメージや機能によってフローリング材の選択はさまざまあります。

諫早市貝津町で販売しているBLUEPRINTのお家では、フローリング材に無垢材が使われています。



※使用材:ウォールナット(浸透性塗料・植物性オイル)㈱マルホン




今回は、無垢フローリング材に焦点を当ててメンテナンス方法をご紹介いたします。


まず、無垢材とは、天然の木から加工などの余計な手を加えずに採れる板(木材)のことをいいます。

それぞれ個々に独特の表情があり、時間の経過や外部からの紫外線などによって色がゆっくりと変化していくのが特徴です。



この経年変化による味わいの深まりを楽しめるのは、無垢材ならではと言われます。

よく無垢材のメリットの一つにあげられます。

他には、

・あたたかみがある

・木の質感を感じられる

・調湿作用がある

と言われます。



しかし一方では、

・価格がやや高め

・汚れや傷がつきやすい

といったデメリットの面もあります。


汚れや傷のデメリット面を補うように、無垢材の多くには塗装処理が施されています。(※実際には無塗装のフローリング材商品もありますが)塗装処理したフローリング材は『浸透性塗料』、『コーティング系塗料』、『高機能塗料』の3つに分けられます。




今回、貝津町で採用している無垢フローリング材は、浸透性塗料(植物性オイル)で塗装仕上げされています。


特徴は、

・マットな仕上がり

・木そのものの質感を保った肌触り

です。




 



では、ここで日々のお手入れ方法をご紹介します。

お家の床に使うものなので、長く快適に使っていくためにも大切ですね。


マットな仕上がりと木の質感を保つためのポイントは、水拭きを避けることなんです。

意外に思われるかもしれませんが、水拭きをし続けてしまうと、毛羽立ちやカビ、ひび割れの原因になってしまうからです。


どうしても水気のあるもので拭きたい箇所がある場合は、無水エタノールを使用するのがお勧めです。

無水エタノールには、洗浄力が高くすぐに蒸発する特徴があります。



普段は、掃除機掛けと乾拭きをして、年に一度を目安に同質の塗料(植物性オイルなど)での再塗装をすることで木そのものの魅力を保つことができます。


なお、頻繁に塗装をすると「吹き戻し」によるべたつきの原因になってしますので、年に一度がベストです。





次に、表面の汚れや傷には、紙やすりと植物性オイルで見た目を蘇らせることができます。

無垢材ならではの独特な対処法です。


実際にマルホンさまより過日レクチャーを受けてきましたのでご紹介させていただきます。





■今回は油性インクで試していきます。


■目の細かいやすりで、丁寧に汚れた部分にヤスリをかけます。

この時消しゴムなどの平らなものをかませることで、均一に削ることができます。


■植物性のオイル塗ります。


■余分なオイルは拭きあげていきます。


■そうすると、ほとんど元通りに!

時間が経ちオイルが馴染んでくると、もっとナチュラルな仕上がりになります。



深く削り過ぎるのは色ムラを起こす原因になりますが、表面の層を削り取る程度であれば、十分に木材の特徴を活かして補修ができます。




施されている塗装によってメンテナンス方法に多少の違いがありますが、基本的には無垢フローリング材と長く快適にお付き合いするには、日々のお手入れは掃除機や乾拭きが大切です。

そうすることで、時間の経過とともに風合いの変化も楽しむことができます。





以上、簡単にまとめましたが、無垢フローリング材との上手なお使いの一例をご紹介いたしました。








Assistant architect Kumagawa

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