『もっと、投げろ~~』
『こっちにもちょうだい!!』
あいにくの雨模様を呈した空の下、どんよりとした曇り空を一気にかき消すかのような掛け声が次々と掛けられる。
二階の屋根近くにいた私は、お施主様や棟梁に交じって餅撒きを手伝いました。
年明け早々の吉日、私どもBLUEPRINTが手掛ける戸建て住宅で、またまた上棟式を開催しました。
外での催し事は晴れていた方がいいとは、誰しもが思うことでしょう。
しかし、雨がぱらつく中でも、心から晴れ晴れとした気持ちになる催し事も世の中にはあります。その一つが上棟式です。
『お家を建てる』にあたって、何度となくお施主様とコンタクトを重ねて進めてきたものなので、実際に棟上げを目の当たりにすると、こみ上げてくるものがありました。コーディネートのサポートと設計業務に携わることができて本当に良かったと思えた日でした。
また、雨という言葉にはマイナスイメージが付きまとうものですが、雨を使ったプラス表現の一例に『雨降って地固まる』があります。
よく結婚式にて新郎新婦へ人生の先輩からかけられる言葉でもあります。長い人生を共に歩む上で、嬉しいことや喜ばしいこともあり、当然、苦しいことや辛いことも起こるでしょう。しかし縁あって結ばれたお二人ですから、手を取り合って、助け合い乗り越えていけますように、との願いを込めて贈られる言葉ですね。
まさに住宅を建てることも、お施主様ご夫妻にとっては、共に手を取り合って築き上げるものです。たとえ雨が降った上棟式だったとしても、建物への願い、喜びが溢れていますので、とても縁起が良いものだと思います。
参加くださったご近所様や関係者の手元にはギッシリとお餅やお菓子が袋に詰められ、お一人おひとりの手提げ袋には、溢れんばかりの福が詰まってました。
見事な上棟式でした。
上棟式に掲げた五色の吹流しも、お引渡しを終えるころの5月には、お子様の成長を願った鯉のぼりにとって代わって五月晴れの中を泳ぐことでしょう。
お施主様ご家族の幸せを願って止みません。
After rain comes fair weather!!
Kumagawa
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