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第11回:BLUEPRINTの住宅デザインメソッド~地域を住宅に呼び込む工夫~




今回は、「地域を住宅に呼び込む工夫」についてです。


写真(上)は、今年4月に諫早市にて完成した「FILM-HOUSE」(フィルム・ハウス)という住宅でのひとコマです。


旧長崎街道沿いに面した敷地は、隣接地に約90年前に建てられた旅館があるなど、街のなかの町として機能してきたエリアに存在します。この敷地でも、8年ほど前までは「お豆腐屋さん」をご実家が営まれていたことからも、地域の人々が日常生活の中で、集い情報交換する場所であったと言えます。


そんな近い過去の記憶を背景に、フィルムハウスでは「地域を住宅に呼び込む工夫」として、リビング上部の吹抜壁面を利用して大画面の映像を投影できる仕掛けを施しています。 例えば、写真のように今年J1(ゼイワン)に昇格したV・ファーレン長崎の過去の試合やアウェーゲームを友人家族や近隣住民とも楽しむことが可能となります。もちろん、家族だけ、夫婦だけで、プライベートなシアタータイムも...



地域に対して、あるいは外部環境に対して、空間構成上「開く」ダイアグラムも建築的な醍醐味のひとつではありますが、住宅は「生活の器」であり、家族の生活が入り込むことによって、生き生きとした場面を育んでいくことにつながっていきます。


そういう意味では、地域を住宅に「呼び込む」といった示唆を、このフィルムハウスのプロジェクトを通して、与えられたと感じています。




最近では、BLUE PRINTのデザインチームに、美容室併用住宅や音楽教室併用住宅、ヨガ教室併用住宅といった、○○併用住宅という計画を実現したい建築主さんからの問合せが多くなってきました。


専用住宅では、建築主さんと一緒に独自の世界をつくりあげる醍醐味があります。

一方で、○○併用住宅に関しては、「地域との関わり」という視点から、建築主さんご家族の日々の生活と、○○という地域に果たす要素との関係性をバランスよく紐解いていくと、いろんな糸口が見つかっていくものと考えます。


まずは、家づくりのプロセスも含めて、せっかくだから楽しいチーム編成で家づくりに臨んでいきたいものです!


今後も、BLUE PRINTの多種多様なプロジェクトにご期待ください~


今回はこの辺で!


Matumoto

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